HOMEEssay働かざる者食うべからず

働かざる者食うべからず

僕が初めてアルバイトをしたのは高校1年生の時。
近所に出来るコンビニがオープニングスタッフを募集していたのを、友達が見つけてきたのがきっかけ。
時給は550円(今じゃなかなかないですよ、こんな時給)。
オープニングスタッフということで、アルバイトにも研修期間があったりする。
持ち前の外面のよさでなんとか乗り切り、そのコンビニには高校を卒業するまでお世話になった。
もちろん高校はアルバイト禁止だったが、そんなものを守る生徒ばっかりじゃないのが世の常。
もし学校側がガタガタぬかしてきたら「うちは貧しいから、ワシも働かんといかんのじゃ!」と
言ってやろうかと思っていたが、結局バレなかった。
コンビニのアルバイトは制服といっても上着を着るだけだがら、GパンでもOKなのがありがたかった。
この店でコンビニの仕事内容はあらかた分かったので、他のコンビニでもアルバイトをした。

年末年始には、郵便局での年賀状の仕分けもやった。
本当は時給の良い配達の仕事がよかったんだけれど「原付免許をもってないのでダメー」と言われ、
仕方なくこの退屈な作業に。
それでもさすがに年末とかは忙しかったけども。
大学時代は喫茶店でアルバイト。
時給は900円(550円時代から比べれば、世の中も随分と景気良くなったものだ)。
ここではスカートを履いて仕事させられたが、1日の勤務時間が5時間程度というのと時給の良さで
「ガマン、ガマンだぞ」と自分に言い聞かせながら毎回乗り切った。
そして進学塾でのテキスト作成アルバイト。
大学を卒業した僕は「就職氷河期」に見事にブチ当たり、プータローになってしまった。
そりゃ経験もないくせに、有名どころのゲームメーカーにしか就職活動せんかったらプーにもなるわ。
このアルバイトで初めてパソコンを操作することになり、パソコンに興味を持った僕は
自分用のパソコン購入にふみきった。
漠然とだけれど「このアルバイトが終わったら、パソコンを操作する仕事に就こう」と考え出したのも
この頃だ。

初めての就職、それは小さなパソコン用ソフトウェアの会社だった。
ゲームソフトではなく機械制御系のプログラム作成が主な仕事。
求人広告にあった「初心者でもOK!」の一文にひかれてダメ元で受けてみたら、
あれよあれよと正社員に。
制服もなく、ソフトウェアの納品の時には男性用スーツで得意先会社に出向いた。
幸いなことに「キミ、そのスーツはアカンやろ」とツッコむ上司でもなかったので、かなり快適だった。
だが、常に組まされるプログラマーがイヤな奴だったのが僕の運のツキ。
そいつと初めて仕事を一緒にしたとき、僕はめっちゃ不愉快になった。
それはそいつの上の者にはヘコヘコし、下っ端の者にはうざったそうに喋るその口調や態度によるものだった。
それでも「けっ!コイツより仕事できるとこ見したらぁ!!」と、最初は変に燃えていたものだ。
しかし「ふーむ、このコンビはちゃんと仕事してくれるな」と上司がちょっと誤った判断をしたばっかりに、僕はコイツと延々とコンビを組まされることになってしまった。
回を重ねる毎にどんどんそいつの嫌な面ばかりが目立ち始め、ついに僕は辞表を提出した。
若いこともあったとはいえ、甘ちゃんだったと思う。

その後、パソコン教室のインストラクターになった。
同僚にイヤな奴もおらず、現場の上司も僕らのような下っ端インストラクターの意見を
しっかり聞いてくれる。
居心地はかなり良かったのだが「長く続けられる仕事でもないかな」と思い、
僕は転職支援会社に登録した。
自分は仕事にどの程度パソコンを使っていけるのか、試してみたくなったという気持ちもあったからだ。

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