HOMEEssayナベシャツ

ナベシャツ

最初に注意書きをば。
「ナベシャツ」のお店に関しての記述及び採寸の仕方等は、「Mini Memo」に掲載しています。
購入をお考えの方は、そちらも参考にして下さい。

「ナベシャツ」の存在を知ったのは、つい最近のことだった。
インターネットでFTM系サイトを見ていると時々話題のぼる「ナベシャツ」。
僕は胸が小さいほうだったが、やはり背筋をのばした姿勢でいるに抵抗があった。
取り扱ってる店が大阪にあると知り、僕も購入してみよう、と早速自分の公休日の前日に
お店に電話した。
ところが翌日はお店側が少し都合が悪いということで、それから2週間後にお店に足を運ぶことに。
自分で採寸したサイズをメール等で連絡してくださってもいいですよ、と
親切にアドバイスしてくださったが、元来不器用な僕のことである。
キッチリ採寸できないのは目に見えている。

ということで2週間後、行ってまいりました。
教えていただいたお店の最寄駅までうちから電車で約30分。
地図で見てたよりもずっと近い距離だ。
駅についてお店に電話してみると、車で迎えに来てくださるとの事で、改札を出て待つこと数分。
迎えに来てくださったのはご主人だった。
車の中ではお店の話を色々と聞けた。
ナベシャツを扱いだされたのは、かなり前からになるらしい。
以前TBS系でやっていたニューハーフやオナベの人をゲストに迎えたスペシャル番組で、
ナベシャツを披露したオナベの方がいたそうだ。
それを見た視聴者から局に問い合わせがあり、それからは口コミ及びインターネット等で
各地から注文があるようになったそうだ。

お店、、、というか、お家に到着。
採寸時に上半身裸になるのかなぁ、とちょっと不安だっが、Tシャツ1枚になってくれればいいとのこと。
採寸も滞りなく終わり、奥さんが出してくださったアイスコーヒーを飲みながら
色々とお話させてもらった。

帰り際、部屋の壁に貼られた日本地図を示してご主人が「押しピンが刺してある場所は
注文のあった地域なんだよ」と教えてくださった。
北は北海道から南は沖縄まで、ピンがぎっしりと押されてあった。
それを見て、自分と同じような人が各地にいるのを知って、なんだか嬉しいというか心強くなった。
自分の周りには同じような悩みを持った人がいなかったから。
僕自身、インターネットにはかなり感謝している。
遠く離れた人達と知り合いになれたり、共通の考えや趣味を持った人達と話し合えたりしたからだ。
今日のようにナベシャツを注文したり、病院にカウンセリングを受けに行ったり等、
行動を起こす力になったのは全てインターネットからの情報である。
もし僕が数十年前に今の年齢になっていたら、僕はどんな生き方をしていたんだろう?

ナベシャツが届くのは2週間後になるそうだ。
届いたらご主人と奥さんにお礼のメールを出そうと考えている。

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